編集者になるには

今学期、毎週木曜日は編集のクラス。SCAの院で編集に特化したクラスは二つ。Intermediate EditingとAdvanced Editing。今現在取っているのはAdvanced Editingで、このクラスの主な目的は、一学期を通じて一つの長編の編集を仕上げる事。12人の生徒達が、長編の映像素材をまるまる使って、自分達の作品を完成させるという、USCだからこそ出来るクラスになってます。で、このクラスで取り扱う映画というのが、前学期までは「(500)日のサマー」で、それはそれは楽しいクラスだったそうですが、今学期からは「Tiny Furniture」という、サマーと比べると知名度の点では格下と言わざるを得ないインディー・ムービーになってしまい、落胆している人は少なからずいるみたい。
しかし、このクラスのゴールを考えれば、この選定は正しい判断なのです。というのも、サマーはあまりに有名すぎる故に、自分なりの編集者としてのビジョンを編集に反映させる事が出来ないから。それに比べれば、カメラはCANON7D、俳優は駆け出しの無名俳優達という自主制作感ゴリゴリの「Tiny Furniture」は、若い編集者が実際の現場で与えられる仕事のトレーニングとしては、現実的かつ実践的でとても懸命なチョイスだと言えます。
まだクラスは始まったばかりなので、実際にどういった雰囲気でクラスが進むのかは分からないけれど、長編映画の編集というのは初めてなので、期待を持ってクラスに挑みたいと思います。という、状況報告でした。