2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

Frozen

一年前ティーザーが出た時は、Disneyらしいクラシカルな世界観で、新たな名作誕生の予感に満ちあふれていた本作。結果は、ディズニーのファミリー映画としては十分な出来、しかしディズニー史における到達点だったかといえば否。新しい挑戦、技術的な進歩こ…

昨日に引き続き

友人が教えてくれたサウンドに関する面白サイト。 http://soundworkscollection.com/ 結局今日はscreeningする機会が無かったのでコメントは特になし。そのかわり、編集のクラスで、昨年話題になったfruitvale stationの編集者がゲストスピーカとしてくる事…

Tiny Furniture編集一日目

先週話した編集の授業の一週目の課題。脚本のちょうど中盤あたり、JedがAuraの母の家から追い出されるシーン。改めて感じたのは、映画における音の重要性。素人が撮影しプロが音声を担当した映画は鑑賞に堪えうるが、プロが撮影しても音声が素人だと、物語に…

監督論

USCの大学院は、映画学校とはいえ短編を製作する機会は、実はそこまで多くない。一年目で三本作る以外はオプショナルで、それ以降一本も制作せず卒業する人だっている。そういう中、監督という事に関して学ぶために何をしているのか。 USCの院には監督に特化…

サイフォンウーロン

この冬からしょうもないぐらいにサイフォンコーヒーにハマっているのだが、今日初めてサイフォンで烏龍茶を入れてみた。コーヒーと違って長い間淹れないといけないので若干時間はかかる。しかし、美味い!烏龍茶っていうのは本来なら沸点ぎりぎりの熱湯で淹…

運動靴と赤い金魚

今まで観る機会が無かったのが不思議なぐらいの傑作だった。兄妹がお互いを思いやる様のいじらしさ、過多に感傷的でない演出、それゆえに生まれる様々なドラマの現実感。ラストのマラソン大会での二人の走る姿がもたらす感動は久しぶりの感覚だった。ネオリ…

ピクサーのストーリーテリング22のポイント

という有名なスライドがあるのだが、22個の項目の順番が色々バラバラだったり、若干内容が被っていたりしているのが気になったので自分なりに纏めてみた。もしかしたら元のスピーチを聴けば詳しい違いが分かるのかもしれないけど、見つかりませんでした。ち…

ラヴェルのオタク精神

ラヴェルの譜面は常に仔細な指示で埋め尽くされており、まるで精巧時計の設計図のような複雑さと美しさを兼ね備えている。これは19世紀後期の、ヴォードレールやオスカー・ワイルド等、世紀末のデカダンの最盛期で、「自然が芸術を模倣する」とまで言われ…

編集者になるには

今学期、毎週木曜日は編集のクラス。SCAの院で編集に特化したクラスは二つ。Intermediate EditingとAdvanced Editing。今現在取っているのはAdvanced Editingで、このクラスの主な目的は、一学期を通じて一つの長編の編集を仕上げる事。12人の生徒達が、長編…

登場人物紹介

人は見かけで判断してはいけない、とは言うが、大概最初の10分ぐらい話せばその人となりが見えてくるものである。がしかし映画の趣味に関しては、ことUSCの生徒に関してはその判断が難しい。常にこぎれいでおしゃれに気を使っているA君は、その外見と裏腹に…

月光

あっさり目。そのせいか水の味が強く出てた気がする。ロスでお茶を飲む時は、THE軟水のCrystal Geyserで入れてるんだけど、このお茶とはよくマッチしてる。お茶の苦みや味の濃い狭山茶とか静岡茶に比べると、落ち着きのある大人な雰囲気というか。食後に飲み…

脚本を書き終えて

12分の短編といえども脚本をかくのはむずかしい。人に聞くところによると、アカデミー短編賞を取ったGod of Loveは脚本製作に二年掛かったそうな。たかだか20分の短編に二年費やすのは、言うほど簡単ではない。長い間に様々な書き直しを経て、しまいに物語の…

マラルメの芸術論と現代映画

マラルメは、ワーグナーのオペラに対する批判において、芸術には「宇宙の中の縦横にひかれた観念の、うねうねとくねって停まる事の無いさまざまな変化」を定着させる隠れた目的を持つと説明した上で、音楽の持つポエジーを根源的に描き出す力を認めつつも、…

卒業制作

映画学校であれば、在校生は全員卒業制作をするかと思われがちだけど、USCの場合は違う。大体一学年20人程度が卒業制作をするのみで、他の人たちは別の方法で卒業単位を取得するのです。というのもUSCは映画制作に関するあらゆるレベルでの職業を訓練する場…

スクリプト

何かを創作するには、そのジャンルに対する愛情が必要不可欠である。音楽が好きでなければ作曲なんておろか楽器の練習すら苦痛だし、寄席に行った事無い人間は落語を作れないだろう。ただこれは裏を返せば、対象物に何らかの美を見いだせれば、それを作る道…

ミートソースを作る

LAでそこそこ美味い物を食べ生活するにはどうすればいいのか?様々な試行錯誤の末、正解は「自分で作るしかない」であると気付いた私の今年の目標は”自炊”。というわけで今日はミートソースを作ってみた。そして本日掲げられた今年の新たな目標「ニンジンの…

第三の男

しばらくぶりの鑑賞だったけど、サスペンス映画としての完成度の高さに改めて舌を巻く。社会秩序の混沌が生む正義と道徳の倒錯。それを象徴するかのようなウィーンの地下水道。ハリー・ライムを悪と知りながらも自身の愛を貫くアリダ・ヴァリ。混沌の中成り…

紙袋

ロス中のスーパーからレジ袋が突然消えた。多分今年に始まった事なのだろう。日本では当たり前になっている袋いりますか?という質問がロスでも今後聞かれる訳だ。というか、こういうエコ運動ってアメリカから日本に輸入したものじゃなかったのか?と思うと…

撮影とか製作とか

数あるフィルムスクールの中でUSCの利点は、映画製作のあらゆる過程を学べる点にある。ゆりかごからミサイルまで、映画学の総合商社USC。それこそ企画を立ち上げるまでを徹底的に学ぶクラスもあれば、ハリウッドならではのCGモーションキャプチャー専門のク…

360日後

今年の目標 自信持って上映できる自分の作品を持つ事。 これまではあまりに内省的な作品ばかりだったのを踏まえて、人への発信を前提に作品を作る事。頑張ります。

東京2014