思路

ラヴェルのオタク精神

ラヴェルの譜面は常に仔細な指示で埋め尽くされており、まるで精巧時計の設計図のような複雑さと美しさを兼ね備えている。これは19世紀後期の、ヴォードレールやオスカー・ワイルド等、世紀末のデカダンの最盛期で、「自然が芸術を模倣する」とまで言われ…

ミートソースを作る

LAでそこそこ美味い物を食べ生活するにはどうすればいいのか?様々な試行錯誤の末、正解は「自分で作るしかない」であると気付いた私の今年の目標は”自炊”。というわけで今日はミートソースを作ってみた。そして本日掲げられた今年の新たな目標「ニンジンの…

紙袋

ロス中のスーパーからレジ袋が突然消えた。多分今年に始まった事なのだろう。日本では当たり前になっている袋いりますか?という質問がロスでも今後聞かれる訳だ。というか、こういうエコ運動ってアメリカから日本に輸入したものじゃなかったのか?と思うと…

面白い瞬間、というのは色々あるだろうが、個人的に印象に残る面白い瞬間というのは、たいがい人間が無様な瞬間である。あまり自分の人間観をばらしたくないので言いたくはないが、まあそういう事だと思う。 人間の無様さというのはつまりその人の狡猾さや利…

建前

よく巷で言われる「国民性」というのは、実に不思議なものだと思う。例えば日本人がアメリカに対して抱くイメージやアメリカ人の国民性というものは、多くの場合本来のそれと異なる。アメリカに外国人として滞在していると、イメージと現実のギャップに驚か…

世界観

映画制作は、世界を構築するところから始まる。映画に限らず、芸術作品において、物語に意義を持たせ観客の心に訴えかけるためには、その世界にリアリティが必要である。ではリアリティとはどこから来るのか?リアリティを作り出す要因は様々だが、個人的に…

幼年期の終り

20世紀後半、巨大な空飛ぶ物体が世界中に突如出現する。唐突に姿を現した侵略者達は、暴力的行為を一切伴わず、圧倒的な科学力で瞬く間に人類をコントロールし始める。オーバーロードと呼ばれた侵略者達の本来の目的は分からないまま。しかし人類は、オーバ…

車輪の下

勤勉で、なおかつ人一倍感受性が強い少年ハンスは、友達と騒いだり自然の中で遊び回る時間を犠牲にしてまで勉学に勤しみ、難関の試験を突破して神学校に進学する。学期当初こそ成績優秀なハンスであったが、純粋かつ奔放なクラスメート、ハイルナーと交流を…

ケルト神話の世界(下)

ケルト神話の主たる登場人物にまつわるいくつかの物語が、いくつかのテーマに分けて紹介されている、初心者向けのケルト神話入門書。それぞれの物語に対する著者の考察も専門的すぎず、あくまで解説といったスタンスなのも読みやすくて良い。 神話というのは…

金枝篇(上)

古代のイタリア、ネミの森に伝わる祭司殺しの伝承。森の片隅にそびえる黄金の木の枝を追った者のみが祭司の殺害を認められたという言い伝えを、近代、古代を問わず世界中の儀式や思想と比較検討しながら、それらの宗教的、信仰的な意義を明らかにしていく、…

毟るラーメン

It reminds me of my youth!!

ドキュメンタリー制作

Making a documentary on introducing myself. about 3 minutes.

図書館遍路

I forgot that libraries in Japan are closed on Monday.

朝食2010

Japanese breakfast makes me feel veracious : ) Though you are not supposed to stick your chopsticks in your rice...

帰国2010

ずっと風邪っぽかった。 I was sick during a flight -,-

気がつけば一年を費やしてしまった初めてのアニメ制作も一段落、長い大学生活もあと残すところわずか二日です。大学院の始まる九月まで何をするかまだ完全に決まって無いし、そもそも大学院の合否も三月まで分からないという、ここ最近の数年と打って変わっ…

鬼哭啾々

特に差し迫った課題も無い週末はどうも気持ちが空回りしてしまう。ぼんやりと新聞を読み、数ページの課題を書いたら、あとは当ても無く今後の予習もどきと趣味に時間を費やしてしまった。 New York Timesの国際面ではダゲスタンの不穏な政治情勢が書かれてい…

清風明月

昨日山手線が運転見合わせだったから、遠回りして副都心線からわざわざ行ったのに定休日だったお茶のカフェ茶茶の間に行ってきた。桃源郷と蒼天を飲んできました。 蒼天はとても渋く香りが強い。桃源郷は甘くて,花の香りがする今まで味わった事の無い日本茶…

換骨奪胎

今日は高校時代の友人と会ってきた。みんな去年の夏とたいして変わってなかった。話題も尽きずとても楽しいひとときでした。 まずギャンブルはなぜ楽しいか、について。確かに、論理的な所謂経済人はギャンブルなんて面白いと思わないのはよくわかる。特に競…

曖昧模糊

多くの人はどうやら自分が定義される、あるいは自分を定義する事に快感を覚えるらしい。心理テストしかり、血液型説明書しかり、mixiのコミュニティに入るのもそうだし、教授が履歴書を書くのが楽しいと言っていたのも彼女にこの趣向があるからなのだろう。…

勇壮活発

中山金杯に行ってきました。身内が競馬、競艇、F1等のレース系に全く興味が無いので本当に何も知らないまま行ったのですが、非常に楽しめました。もちろん、僕が感じた面白さは、ギャンブラーとして競馬場に来ていた人たちのそれとは比べ物にならないのだろ…

天地不仁

趣味が見つからない。最近唯一の楽しみはお茶ぐらいで、しかも趣味と言いきるほど種類も飲んでいなければ知識もない。この無知を補うために岡倉天心の『茶の本』を読んだんだけど、中身はおおざっぱに言うと道教的価値観に基づいた芸術論、宗教論、そして死…

風姿花伝

昔は勉強の時は無音が好きだったのだが最近は音楽をつけるようにした。しかしもともと音楽をあまり聞かない、素養も無いので、同じ音楽ばかり聞く嵌めに陥り、すぐに飽き、しだいにレパートリーが減っていく。同じ靴ばかり履いていると汚れるスピードが半端…

無明世界

オバマさんはもう大陸へ行ってしまわれたみたいですね。滞在日数一日とか随分冷たいのね;; 今回は沖縄知事が演説をなさったそうですが何か伝わったのでしょうか?沖縄問題は沖縄県民だけじゃなくて日本国民全体の問題である訳で。某元航空自衛官さんのおっし…