大学

サイフォンウーロン

この冬からしょうもないぐらいにサイフォンコーヒーにハマっているのだが、今日初めてサイフォンで烏龍茶を入れてみた。コーヒーと違って長い間淹れないといけないので若干時間はかかる。しかし、美味い!烏龍茶っていうのは本来なら沸点ぎりぎりの熱湯で淹…

編集者になるには

今学期、毎週木曜日は編集のクラス。SCAの院で編集に特化したクラスは二つ。Intermediate EditingとAdvanced Editing。今現在取っているのはAdvanced Editingで、このクラスの主な目的は、一学期を通じて一つの長編の編集を仕上げる事。12人の生徒達が、長編…

登場人物紹介

人は見かけで判断してはいけない、とは言うが、大概最初の10分ぐらい話せばその人となりが見えてくるものである。がしかし映画の趣味に関しては、ことUSCの生徒に関してはその判断が難しい。常にこぎれいでおしゃれに気を使っているA君は、その外見と裏腹に…

卒業制作

映画学校であれば、在校生は全員卒業制作をするかと思われがちだけど、USCの場合は違う。大体一学年20人程度が卒業制作をするのみで、他の人たちは別の方法で卒業単位を取得するのです。というのもUSCは映画制作に関するあらゆるレベルでの職業を訓練する場…

撮影とか製作とか

数あるフィルムスクールの中でUSCの利点は、映画製作のあらゆる過程を学べる点にある。ゆりかごからミサイルまで、映画学の総合商社USC。それこそ企画を立ち上げるまでを徹底的に学ぶクラスもあれば、ハリウッドならではのCGモーションキャプチャー専門のク…

タブー

二日間画に集中して結局何も仕上がらなかった。残った物と言えば、今の自分の画力では煽りの街は絵にならない、という事。 あともう一つ得た教訓は、画作りはギャンブルに似ているという事。特に速く描くのが苦手な僕みたいな人間は、例えば5時間とかを費や…

546プロダクションデザインまとめ

結局のところ、この数ヶ月で自分が経験した事を自分なりに消化しきれていないのが現状である。挑戦し、満足し、落胆し、反省し、また挑戦をするというような日々が続き過ぎると、それらの感情が全て混ざり合って、出来事が鮮明に記憶されない。 おそらく、今…

面白い瞬間、というのは色々あるだろうが、個人的に印象に残る面白い瞬間というのは、たいがい人間が無様な瞬間である。あまり自分の人間観をばらしたくないので言いたくはないが、まあそういう事だと思う。 人間の無様さというのはつまりその人の狡猾さや利…

リハーサル

今日は532 intermidiate directing のリハーサル。脚本はサイドウェイ。USCに来て二年目ではあるが、人が書いた脚本でリハーサルを行うのはまだ二度目であり、緊張するというよりは、ストラテジーを手探りしている感じ。 高々数時間のリハーサルで、改めて思…

折り返し

546プロダクションデザイン三周目にして、おそらく最も忙しい一週間の山を越えた。出来としては少し課題の残るものだったので、本来はいろいろ反省しなくてはいけないのだけど、今まで経験した事の無い無理難題を何とか乗り越えた今、正直こころはハレバレし…

バッテリー

車が止まった。ついに。しばしのお別れ。急に運転量増えたのは十分承知だけど、この時期に止まられるのは本当に困るわ。。

美術

ディティールを速く描けるようになりたい。

新撰組

クラス終わりにラーメンに行った。新撰組っていうリトルトーキョーにある博多ラーメンのお店で、ロサンゼルスのお食事処としては珍しく深夜1時までやっている。長い講義の後だったこともあってえげつないくらいにうまかった上に、有線で流れるばりばり90…

トラウマ

限られた予算の中でプロダクションデザインを担当するのは決して楽な仕事ではない。特に小道具に関しては、現場で何が起こるか予想が出来ないので、何が起こっても大丈夫なように本来は必要以上に在庫を用意しておきたいのだが、予算が少ないとそれができな…

25

人生で初、映画の撮影現場で誕生日を迎えました。サプライズで休憩中にケーキも出してもらってバースデー合唱までしてもらっちゃって。単純に祝われ慣れてない上に、サプライズなんて人生で初なので、ニヤニヤしながら”サンキュー”連発というかなり微妙なリ…

ジンクス

前セメスターがとても酷に感じたのは、508の過酷なスケジュールだけが原因ではなく、アメリカではじめて日常的に車を使う生活を強いられたというのも大きい。もっともひどかった瞬間は、508の撮影前日、プロデューサーとしての作業で忙しい最中にショッピン…

大歩危小歩危

電気ポットの差し込み口にケトルを差し込もうしたのに、鈍い音がするだけでなぜか入らない。目の前で何が起こったのか分からず立ち尽くし、よく見てみると手に握られていたのは急須だったという。前のセメスターの時はお茶っ葉をお茶碗にそのまま入れようと…

スーパーマーケット占い

都会の人間をおまかにサンプリングするためには、その人がよく行くスーパーマーケットを知れば良い。ロサンゼルスの場合はおおよそ、VONS、Ralph's、Trader Joe's、Whole Foods Market、に分類できる。この中でも特にブランド戦略の強いのがTrader Joe'sで…

やむやむ

海兵隊がアフガニスタンの森を探索する、というシーンのロケーションスカウト、そして武器のレンタルの為に1時間半ドライブして小道具レンタルショップへ。さすが本場というべきか、銃器のバリエーションの豊富さは圧倒的。海兵隊で長い事現役のライフルで…

自由競争

文房具と言えばOffice Depotだが、敷地面積だけは広いくせに、日常的に使う品の取り揃えが悪くて悲しくなる。日本の小さな商店街に佇む個人経営の文房具屋さんの方がよっぽど品揃えがいい。だいたいこっちはシャー芯はHB以外は基本的に置いてない。唯一Bがあ…

テスト撮影二日目

今回初のVFX+グリーンスクリーン撮影。コップを破壊するために振り子を使ったり、血を噴き出す為に空気ポンプを使ったり、遠目から見てる分には物理の実験みたいです。というか実際、若干やんちゃでかつ実験の得意な小学生のイタズラと、本質的には変わんな…

546テスト撮影!

508と違って、一つの仕事に集中できるのがイい!壁にペンキ塗って壁紙貼ってデコレーションをする。テスト撮影だから、全部セットで行われるので、いうなればハリボテ作り。そういう点では何となく文化祭の心地でもあった。立て看板塗ったりする感じ。 その…

508

気がついていたら終わっていた。いや正確にはまだ二週間あるのだが、とりあえず撮影が先週終了し、大きな山は超えたと言ってよいでしょう。 508というクラスはSCAにおいてイニシエーション的な意味を持っており、科せられる作業量の多さと過密なスケジュール…

508一週目

今週の講義で気になった事を二つ。一つは、制作、監督両クラスで、”誰もが不可能と思ったプロジェクトをやり遂げた例”の話をする際に必ず”anime character"という単語が出てくる事。Animeと言う単語はもはや形容詞化してるんですね。 もう一つは、教授による…

508その一

撮影、制作、編集、脚本の講義を一通り受けて一つ確信したのは、二学期目と一学期目において講義の質に明確な違いが存在するという点。なるほど507はまるまる508の準備期間でしかなかったというのがよくわかる。 プロデュースはこれまでは順調だけどそれは何…

初日

車買って初の引っ越しは難なく終了。住むところは前と同じだけど、夏の間の改修で随分様変わり。ドアが空きにくかったり蛇口が動かなかったり相変わらずのUSCクオリティだが、それでも部屋のグレードアップにはかなり感激。アメリカ来ていくつか寮入ったけど…

ロス2012

円も高いが気温も高い。Tシャツ一枚でも汗が出る。正月なのに。スーパーマーケットにいって涼もうと思ったが、Ralphsはイマイチエアコン効いてない。若干空調が利いてるはずの飲食店も全部休み。それもこれも正月だからだけど。東急ストアが恋しい。

大学院

University of Southern California, School of Cinematic Arts/南カリフォルニア大学, 映画学科に進学する事が決まりました!右も左も分からない中坊の頃以来の目標だっただけに歓びも一入です。渡米を決意してからこの日までの6年間を、この結果のため捧…

不撓不屈

アメリカに何年いようと、英語をネイティブ風に話すというのは難しいものです。初めて見る単語や、少し長い文章の含意を瞬時に把握する嗅覚が身に付かない。専門用語とかだと特に顕著で、今日はデュルケムという文化人類学者の社会学主義についてのディスカ…

埴生之宿

授業が終わると外は暗く、雪が吹雪いていた。寒さに身をこわばらせながら薄暗い部屋に戻って、お湯を沸かし、湯気で曇る窓を眺めながらi-tunesをつけたら、「はにゅうの宿」が流れてきた。思えば遠くへ来たもんだ。